さくさくブログ

主にスマホ、旅行、トレーニング、ハイキング、流行などについてのブログ。

Xperia XA2 Ultraのカメラレビュー ※追記

 昨日届いたXperia XA2 Ultraは期待以上の所有感と使い心地をもたらしてくれています。

ではカメラはどうかと言うことで、試しに何枚か撮ってみたのでレビューしていきます。

 

 iPhone8Plusしか持ち歩いていなかったので価格が倍程する業界屈指のカメラ性能を誇る端末との比較になります!汗

頑張れXperia XA2 Ultra!

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  • Xperia XA2 Ultra: 2300万画素 広角84°カメラ(F値2.0)
  • iPhone8Plus: 1200万画素 広角カメラ(F値1.8)と1200万画素望遠カメラ(F値2.8)

 

 今回はXperia XA2 Ultraの方も1200万画素に設定を合わせて撮影しました。

 写真は上がXperia XA2 Ultra、下がiPhone8Plusです。

 

空港到着ロビー

f:id:bakedfruits:20180322150711j:imagef:id:bakedfruits:20180322150719j:image iPhone8Plus と比較するとどうしても暗く見えますが、84°の画角を感じられる広い写りです。

 

空港の通路

f:id:bakedfruits:20180322150639j:imagef:id:bakedfruits:20180322150658j:image こちらはコントラストのバランスが良くiPhone8Plusよりも良い写りに見えます。

 

空港出発ロビー

f:id:bakedfruits:20180322150039j:imagef:id:bakedfruits:20180322150107j:image こちらは屋内写真ですが、暖色系の仕上がりで明るさも十分です。

 

ガラス越しの外

f:id:bakedfruits:20180322150455j:imagef:id:bakedfruits:20180322150522j:image オート撮影の露出の振れ幅が大きいのか霞んで見えます。

 

飛行機搭乗口から(屋外)
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 こちらもやけに暗く写ってしまっています。iPhoneのレンズが明るいと言うのは分かっていますが…

 

ゴジラのゴム人形

f:id:bakedfruits:20180322150732j:imagef:id:bakedfruits:20180322150741j:image 遠目に見えますが近づき過ぎるとフォーカスが合わない為これでもギリギリの距離となっています。ちなみにオートモードでは接写、景色、文書など自動で被写体を認識して最適なチューニングをしてくれるそうです。撮影画面の右下に色々と表示されます。

 

お寿司

f:id:bakedfruits:20180322150759j:imagef:id:bakedfruits:20180322150808j:image こちらも若干暗めに見えます。メシマズとまではいきませんが露出を上げた方が美味しそうには見えるでしょう。

 

飛行機の窓から

f:id:bakedfruits:20180322163342j:imagef:id:bakedfruits:20180322163347j:image 時間差と揺れのため異なるシチュエーションの写真となり比較は難しいですが、Xperiaも頑張ってると思います。地表の緑も黒潰れすることなく表現しています。

 

お寿司2

f:id:bakedfruits:20180322235130j:imagef:id:bakedfruits:20180322235135j:image 角度が違うので比較は難しいですが、iPhoneの方は明るいもののかなり暖色が強めに出ています。肉眼の見え方に近いのはXperiaです。どちらが美味しそうに見えますか?

 

夜道

f:id:bakedfruits:20180322235311j:imagef:id:bakedfruits:20180322235317j:image F値がiPhone8Plus程高くない中で頑張っていますが、電線や左の街路樹を見るとやはり光の取り込みに限界があることが伺えます。それでもざらつかない程度にISO感度を高くして処理してくれたのでしょう。スマートフォンの画面で見る限りはそれなりに見られる画になっていると思います。

 

まとめ

 全体として良い写りと残念な写り(iPhone8Plusと比べるから?)がハッキリと別れる結果となりましたが、ポテンシャルはあると思います。しかし、このXperia XA2 Ultraの最大の売りはフロントカメラです!という事で次回はフロントカメラで撮った写真にフォーカスした記事を上げます。と、思ったのですが自撮りする機会が無いのでまたいつか…

 

Xperia XA2 Ultra購入したのでファーストインプレッション

来ました。上半期期待の新機種ソニーXperia XA2 Ultra!今回はエクスパンシスさんで購入しました。注文から5日で届きました。

 

先に申し上げときますが…

めっちゃ質感高いです。

何回も質感質感言うので予めご了承ください。

 

去年あたりから乱発されてる18:9の縦長ディスプレイ主義に真っ向から挑む16:9デカスマホの本製品。不器用だけど打撃力の強いハッサンのような奴です。巨艦大砲主義のような奴です。

そうです、従来の縦横比に6インチの大画面です。あっち(18:6)の6インチとはやはり存在感が違います。大きいです。大きい。そして重い。

という事で恒例のカメラレビューもしたかったのですが、関東はあいにくの雪模様でしたので後日じっくりやるとして、今回は簡単に外観についてレビューしていきます!

 

f:id:bakedfruits:20180321182613j:imageここはミドルレンジらしく比較的チープでフレンドリーな箱ですね。

箱の裏f:id:bakedfruits:20180321182625j:image箱の裏にはしっかりとスペックが分かりやすく書いてますね。ソニーの本社が東京にあることも記載されてます。日本で発売して欲しかった…。

付属品f:id:bakedfruits:20180321182658j:image付属品は最低限です。あまり付属のイヤフォンは使いませんが、それでもミドルレンジでは省かれる事が多い中でソニーは良心的だと思います。音楽に力を入れている会社らしいと思います。

本体正面f:id:bakedfruits:20180321182714j:image触った瞬間に冷んやりと手に伝わる金属の質感。とても4万円台のスマートフォンとは思えないクオリティです。ソニーが言うエッジトゥーエッジディスプレイ(狭額縁画面)は、写真だと見えづらいですがサイドになだらかにカーブしており飴のような滑らかさを演出しています。工場出荷状態で貼付されている保護フィルムは、そのまま使えそうなくらいしっかりと貼られています。

本体背面f:id:bakedfruits:20180321182952j:imageカメラの周りに艶のあるリングがあしらわれており、新しく搭載された指紋認証と合わせてシンプルの中にもアクセントを付けています。

フロントデュアルカメラf:id:bakedfruits:20180321183005j:image1600万画素の広角88°レンズ(左)と800万画素の超広角120°レンズ(右)のフロントデュアルカメラがこのUltraの最大の売りでしょう!存在感マックスです。しかも通常の広角レンズには光学式手ぶれ補正も搭載されています。ちなみに右側に光る白いランプは通知用のLEDライトで白や緑、黄色など何色かあるようです。

端末下部f:id:bakedfruits:20180321183035j:image唯一残念なポイントだったのがシングルスピーカーですが、音は同じくシングルスピーカーのGalaxy NOTE8よりは高音質でしたので安心しました。USB Type-C対応は大正解です。私はもう戻れません。

端末上部f:id:bakedfruits:20180321183058j:imageそう、このイヤフォンジャックが欲しくて欲しくて、どちらにしようか悩んでいたHTC U11 Eyesにせずにこちらにしました。昨今のワイヤレスに託けたコストカットの流れの中でもしっかり3.5mmジャックを付けているミドルレンジスマホはそれだけでも存在価値があります。


電源オン!f:id:bakedfruits:20180321183109j:image画質は青すぎず見やすいディスプレイです。輝度はiPhone8などのフラッグシップ機と比較するとやや落ちますが暗いということもなく、また色味も細かく調整できますので全く問題ありません。それよりも先ほど飴のようと表現したこのガラス面のカーブが伝わるでしょうか。

 

まとめ

221gとiPhone8plusを上回る重量ですが、バッテリーも3580mAhと、半日使ってみても全然減りません!笑

縦長ディスプレイじゃない、上下には太めのベゼルがある(これでもXperiaシリーズでは細い方)、防水じゃない、背面はデュアルカメラじゃない、と昨今のフラッグシップ機に求められる機能やデザインを網羅はしていません。

しかし、縦横比16:9の6インチFHDディスプレイにフロントデュアルカメラ、サクサク動くSnapdragon630、3.5mmジャック、指紋認証を搭載し、普段使いで最も必要な機能を持ったスマートフォンと言えるのではないでしょうか。しかもこの質感。素晴らしいと思います。写真では伝わりませんがかなり質感高いです。個人的にはiPhone7plusよりも本体の質感は上と感じています。

次回はカメラの性能を見ていきます。

私がポイントカードを利用しない理由

こんにちは。今日は個人的に、ポイント制を導入しているサービスを積極的に利用しない理由とその背景について意見したいと思います。

私は「ポイントカードお作りいたしますか?」には余程のファンでない限りは「結構です」と答えています。理由はシンプルで、自分の選択肢を狭めたくないからです。

最近、こんな記事が経済系のニュースを賑わせました。

アマゾンに立ち入り検査 公取委、独禁法違反の疑い :日本経済新聞

Amazon独占禁止法に違反しているのではないかという事で公正取引委員会が立入検査をしたインパクトのあるニュースでした。

私はここに消費者側としても注視するべき問題を垣間見た気がします。

Amazonは素晴らしいサービスを提供する優れた企業です。こんな記事を書きながら誤解を恐れず言えば私もファンです。Amazonの業態を定義するのならネットの小売企業でしょう。そして彼らはアマゾンプライムと言う囲い込みが非常に巧みです。送料無料だけではなく、映画や音楽、本の利用し放題、そして次はゲームまでもこのラインナップに加えていくそうです。このアマゾンプライムにおける彼らの戦略は一貫しています。全ては本業の小売業での収益を強化する目的で顧客をAmazonから離れられないようにしているのです。先日、プライム・ビデオが如何に本業に貢献しているかの記事も出ていました。

アマゾン「プライム・ビデオ」、判明した実態 | ロイター | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

今回のニュースは、この圧倒的な引力を背景にAmazon仕入先のメーカーへ「協力金」を求めたとされ、その点についての立入検査だとされています。

もちろん顧客の囲い込みはどの企業も行う一般的な戦略です。しかし一方で圧倒的に顧客を囲い込む(=シェアを取る)ことで下請け等に対して優位な立場で値下げや金銭の支払いを要求するのは独占禁止法に抵触する可能性がありますよ。と言うのが今回の問題点です。

私はこのニュースを見て、「メーカー側の不利益」と「消費者側の不利益」を同時に考えるべきだと思いました。

第一義的にはやはり「メーカー側の不利益」。メーカーが設定している卸価格をあの手この手で実質的に下げさせてAmazonの利益を高める行為はメーカーの弱体化に繋がり健全な競争環境が損なわれる可能性が出てきます。メーカーはメーカーの卸価格を設定する権利があり、会社を存続させていく為に必要な利益なども計算された上での価格に当然しています。しかしその利益を一枚一枚木の皮を剥がすように取っていくのはいずれメーカーの体力をも削ぎ落とし、経営状況の悪化による品質やサービスの低下、または逆説的に販売価格の値上げに繋がることもあり得ます。

しかし最も重要な点はその結果、「消費者側の不利益」が発生するという事です。上記のメーカーの惨状は即、消費者への影響が出てきます。しかも消費者がAmazonでしか購入しなくなると街の小売店もいずれ消滅していくでしょう。その先にはどんな未来があるでしょうか。私はいよいよ消費者へAmazonが「うちでしか買えないものは安くする必要ないよね。値上げさせてもらうね。」となり得ると考えています。それは杞憂でしょうか。

スケールイズエブリシング(規模は正義)で突き進んだ結果、不健全な世の中が私達を待っているのではと心配になってしまうので、私は普段から一つのお店で購入するきっかけになってしまうポイント制のサービスを基本的には利用せず幅広くお店を利用するようにしています。異なる店で買い物をするようにしていると、新しい発見もあったり、自分の中に選択肢をいくつか持っておくことができます。それがほんの僅かなお得さを求めるあまり一部の店でしか買えなくなる(買えなくする)と、結局不便になってしまう気がします。

企業は囲い込みを仕掛けてきますが、選択権は私達消費者にあるべきだと私は考えます。

邪悪なカエルの夢を見た

今日は明確に記憶に残る夢を見た。

 

夢の中で、邪悪なオーラを纏ったカエルがこちらを見ている。

手に持っていた聖なる板ガムを投げつけるとその邪悪な赤い目をしたカエルが嫌がることを予め知っていた私は、残り少ない聖なる板ガムをおもむろに1枚、カエルに投げつけた。

すると邪悪なカエルは聖なる板ガムに怯えて逃げる素振りを見せたが、まだこちらを見つめている。目は先程よりも更に赤く怪しい光を放っている。

私はカエルを倒すしか無いと覚悟を決めて、アクションカメラを持って邪悪なカエルが隠れている土管に入った。見たことの無い蟲がわらわらと逃げ回る。

すると土管の奥にいた奴は姿を猫に変えて、私が手に持っている最後の聖なる板ガムを破壊しようとしてきた。何とか聖なる板ガムを折られつつも守った私は一旦引いてアクションカメラで撮影した動画を確認したところ、その邪悪なカエルから猫に変身した奴が実は人間であったことを知り、周囲の人に「化物がいるぞ!」と警告をした。

正体がバレた化物はライオンのような姿にまた变化をし、私に襲いかかってきた。

私は聖なる板ガムだけでは太刀打ち出来ないが勇気を出して立ち向かうことを覚悟したところで目が覚めて、朝を迎えた。

逃げ回らずに立ち向かうことができて良かったと思う。

 

 

筋トレ日記

毎週3回欠かさず取り組んでいる筋力トレーニングでは、元々なで肩でアンバランスな肩幅を広げる事と、ターザンになることを目標として継続している。本格的なトレーニングは大学生の時以来だが、種目の数から言えば人生で最も豊富なメニューに取り組んでいる。

2年近く通うとジムのオープン当初から通ってた人は半分以上入れ替わっており、オープンとほぼ同時に入会した自分は所謂古参会員で、入会当時よりもバーベルの数字上もまた見た目も大分変化した。

自分の努力(と言うか楽しくてやっているのだが)が成果として定量的にも定性的にも表れていることは素直に嬉しい。

同時に、健康であること身体に痛みがないことは成長を促す上で大きな礎であることを頻繁に痛感する。

風邪を引いたり関節を痛めるとあっと言う間に体力も筋力も後退または停滞する。感覚値では風邪を引いて1週間休むと取り戻すのに2週間。怪我は程度によるが重要な部位を痛めると2ヶ月も停滞したりする。

特に関節を痛めると厄介だ。どこか一箇所をやると、そこを庇うように他の部位を痛める(左肩→右手首→手のひらという具合)。この繰り返しで悪循環に陥ることもある。結局丸々1週間〜2週間程休みを取りオーバーホールをすると全回復してその後に効果的なトレーニングを行えるようになる。

難しいのは、怪我をした際にいかに諦めずにアプローチを変えて怪我を癒しながら筋力の維持、あわよくば向上を図るかと言う点。ここは我慢強く汗を掻く必要がある。最大筋力一辺倒ではなく工夫をして筋肉に効果的な負荷をかける。または、普段やらない部位を鍛え直し支持筋を強化することもできる。こうして頭と時間を使って痛みと上手く付き合いながら地道にコツコツと怪我が癒えるか痛みが消える時を待つ。

そして身体が回復した暁には、再び成長期に突入する。

怪我をした状態ではどうにも舵取りが難しいが、そこで初めて真剣に考えることも出てくる。自分の身体の仕組みを知ることができる。身体の癖や現時点での限界値も見えてくる。

そんなに単純ではない。が、人生のようだなぁと思う。

【異議あり!】日本の慣習?私の考えがおかしい?

たまには仕事の話を少々。

 

「日本」と、一括りにすると様々なご批判を頂戴するだろうと容易に想像がつくので、ここでは私の身の回りにおける日本国内の取引で感じている違和感について述べます。

 

私は食品関係の企画や商品開発をしているのですが、お客さんの中には問屋さんや商社さんのような会社もあります。我々の下請けさんは基本的に製造メーカーさんや原料、包材関係の会社さんが多いです。

そんな中、多くの問屋さんが「60日支払いで」と言ってきます。結構な勢いで交渉の余地無く言ってきます。私は断ります。笑

 

確かに下請法では60日以内に支払いなさいと規定されているので、違法ではありません。

(下請代金の支払期日)

第2条の2

 下請代金の支払期日は,親事業者が下請事業者の給付の内容について検査をするかどうかを問わず,親事業者が下請事業者の給付を受領した日(役務提供委託の場合は,下請事業者がその委託を受けた役務の提供をした日。次項において同じ。)から起算して,60日の期間内において,かつ,できる限り短い期間内において,定められなければならない。

2 下請代金の支払期日が定められなかつたときは親事業者が下請事業者の給付を受領した日が,前項の規定に違反して下請代金の支払期日が定められたときは親事業者が下請事業者の給付を受領した日から起算して60日を経過した日の前日が下請代金の支払期日と定められたものとみなす。

下請代金支払遅延等防止法:公正取引委員会

 

 

しかし一方で、”出来る限り短い期間内において”と付け加えられていますから、闇雲に全ての取引を60日にするのは完全に買い手側の都合です。私の会社はとても小さく吹けば飛ぶような(いやむしろ散り散りになる)レベルですから、現金や30日支払いで仕入れを行っている都合上、お客さんからの支払いが60日になってしまうと仕入れのタイミングによっては90日後に回収する状況も生まれます。

食品なんて単価が安くどんなに高く見積もっても粗利率で20%に満たない中、スケールメリット(または定期取引)で利益を見込むのが定石になります。

そういった背景がある中で60日の回収を当たり前にしてしまうと取引が大きくなればなるほど資金繰りが切迫するリスクが高まります。

 

さて、そこに貿易が絡むと更に我々にとって大きな問題が起こります。

「海外からこれこれを仕入れられますか?」と依頼が来た場合、海外との取引は基本的に前入金が多いので、物が届く前に資金を投入することになります。しかも海外取引で1c/sなんていう規模の買い付けは有りえませんから、20ftなどの大きな規模での取引になります。仕入れだけで数百万円に達するわけです。

しかし依頼主はそれこそ我々を間に挟むことで支払いを遅らせる戦略を取ろうとする訳です。

 

私は日本のこういう取引の慣習が大嫌いです。他社に負担を強いて利益を上げるビジネスモデルは何の創意工夫もなく社会の課題も解決せずしわ寄せを下請けに押し付けているだけの悪習だと考えています。

しかしながら当然、それを依頼される側にも問題があります。つまりその程度の価値しかないと言うことなのです。なので私は客から所謂伝票仕事のような依頼をされても基本的にお断りをします。問屋業は比較的代わりが見つかるからです。私は商品開発から受託することで、お客さんはその商品を販売するには私を通す必要が出てきます。スキームを他で作ろうとすると更に時間がかかりその分コストも上昇します。

 

一方で人口減少の中、食品業界は市場規模が非常に大きく22.5兆円規模(下記参照)となっており、東日本大震災で一度落ちてからは再び上昇傾向にあります。

国内加工食品 市場調査(7) 27カテゴリー412品目の加工食品市場 2016年を総括、分析

ただし、やはり経営環境が厳しくなってきているお客さんは支払いサイトを遅らせようと必死になります。

製造側では人手不足が続き、生産能力に限界がある中で人気の食品カテゴリにおいては製造側が商流の主導権を持つことも度々見られます。とりわけ代わりが少ないカテゴリは製造メーカーの取り合いになります。良い商品を作れないか引っ張れない企画会社や問屋さんは棚を取ることが難しい為、事業を拡大することもまた難儀となります。そういった中で小売店側からは支払いサイトを60日や90日でと求められている問屋さんが倒産のリスクを避けるため下請けに対し支払い条件を有利にしようとするのは至極当然のことと思われます。

つまりこの業界に身を置いている以上はそういう商慣習がまかり通っているので当たり前と言えば当たり前なのです。その上で市場環境の変化や製造メーカーの動向などにも対応していかなければ我々のような会社は潰れてしまいます。

 

話を元に戻すと、お客さんが支払いサイトを60日にしようとする意図はそれなりに理解していますが、やはりそれを前提とした形で成り立たせようとするビジネスモデルが今後も続けていけるのか疑問です。AmazonやAliexpress(Alibaba)を代表とする海外の商流が日本に流れ込んできている中、日本式の商慣習がいつまでも持つとは思えませんし、こういったツケの文化は村社会なら通用したかもしれませんが、取引相手が何者か深く理解している訳でも保証がある訳でもない中、いつどこが倒産するか先読みできない時代においてはリスクの押し付けあいが健全な取引の形とは私は思えません。

 

私も自身の会社のビジネスモデルのリスクや将来性に少なからず不安も抱えているので、今後どうするかは毎日考えています。資本が無いなら物量で勝負する市場に挑むべきではないのかもしれません。

今年発売されるスマートフォンに続々と搭載されるノッチについて考察する

皆さん、今年のMWC( Mobile World Congress )のニュースは見ましたか。やっと上下ベゼルを削ってスタイルもガラッと変えてきたXperiaシリーズや、今やアップルと毎年デッドヒートを繰り広げているSamsungのフラッグシップモデルGalaxy S9/S9+の発表など今回も我々スマホファンを楽しませる話題が目白押しでしたね。

そんな中、今年発表されたいくつかの端末の中で共通の変化を見ることができました。

はい、ノッチです。通称”切り欠き”です。

今はもう見慣れた感がありますが昨年鳴り物入りで全面刷新されたiPhoneの新型モデルiPhoneXで現れたです。

画面の占有面積を極限まで高めるためインカメラやセンサー部分だけを本体前面上部に残した結果、上のベゼルからせり出したあの黒いやつ。

今年の他社から発表された端末に続々とそのノッチが搭載されています。

日本のガジェット系ニュースでも取り上げられたZenfone5もノッチ組の代表的なものの一つですね。

youtu.be

他にもこのようにノッチを嘆く記事も多く見られます。

案の定MWC 2018で大量発生した「ノッチフォン」は単なるモノマネでデザインに思想が感じられないのが残念 - Engadget 日本版

この流れ、やはり皆さんは冷めた目で見ていますか?

私の最初の反応としては、「ベゼルは多少あっても良いから画面にせり出す部分は無くしてくれー」でした。

ただ、一方で何故これほどまでにiPhoneXの真似とも言えるような端末が増える状況になっているのでしょうか?

私の頭によぎったのはこの4つのワードでした。

「リーダー」「チャレンジャー」「フォロワー」「ニッチャー」

これは競争地位の戦略を考える際に使う概念なのですが、今のノッチに沸くスマートフォン業界を見てみるとこれが良く当てはまる気がするんです。

メーカー別の販売台数ではSamsungにトップを譲るiPhoneですがその圧倒的なブランド力を背景とした売上額、そしてApp StoreApple単体で運営しアプリケーションの売上をも飲み込む収益力は他の追随を許しません。正にスマートフォン業界の「リーダー」と言えますね。むしろ絶対王者の風格さえ感じられます。

そして次点に来るのがやはりSamsungです。昨年から一気に様々なフラッグシップ端末でも採用され始めた有機ELディスプレイを生産しているのがこのSamsungです。Samsungは常にiPhoneを意識して端末を(とりわけSシリーズ)を市場に提案してきました。初期の頃はAppleと世界中で訴訟合戦を繰り広げていましたね。まぁiPhoneと瓜二つのような見た目でしたからね。今のSamsungはデザインや機能をiPhoneに似せるどころか我が道を進んでいます。エッジディスプレイやいち早く防水に対応したこと、Noteシリーズのようにコアなファンを惹きつけるシリーズなど独自の強みを磨いてきました。このSamsungは正にAppleに挑戦し続ける「チャレンジャー」と言えるでしょう。もちろん販売台数だけ見るとSamsungの勝ちですが、売上金額ではAppleの足元にも及ばないのです。

Apple iPhone Takes Huge 51 Percent Share of Global Smartphone Revenues in Q4 2017

Samsungだってバンバン安いのを沢山作って売るよりも高価なものを沢山作って売りたいはずなので、当然iPhoneの高付加価値なモノづくりにどうやったら勝てるかを考えているはずです。その結果現在ではiPhoneの追従をするのではなく独自性を強めています。

そしてその後に続く「フォロワー」と「ニッチャー」。ここが正に今回のミソとなります。

私はSamsung(もしかするとHuawei も)以外はこの「フォロワー」と「ニッチャー」だと考えています。

彼らは単体ではシェアを奪えるほどのブランド力や開発力、資金力を持ち合わせていないので限られたリソースの中でいかに稼ぐかを考えなければいけません。あるメーカー(またはシリーズ)はフォロワーになって流行に乗り遅れないようにAppleSamsungのやっていることを取り入れたり、またあるメーカー(またはシリーズ)では上位2強が力を入れていないカテゴリーやセグメントに対してニッチな端末を提供するニッチャーになるしかないと考えられます。

そのフォロワーまたはニッチャーにiPhoneXと見間違える程に似せてきたZenfone5を発表したASUSのような企業が入るのだと思います。Zenfone3 Ultraのようにマス向けではなくコアな消費者向けに端末を開発するのもまたこのポジションの企業だからこそできることです。ですがやはりある程度売上を狙うためには大手の追従もしつつ消費者に選んでもらえるように品揃えをする必要がどうしても出てきますよね。

スマートフォンで重視される性能、カメラ、デザイン、価格などの何れかでiPhoneに勝てる部分、並べる部分、切り捨てる部分を明確にしていき、「利幅は小さくなるが価格はここまで頑張ろう」「デザインではここをオマージュして高級感や流行りを取り入れよう」「ここは割り切って切り捨てよう」という判断をしてるものと思います。

その結果、iPhoneXにそっくりなノッチをあえて搭載してきた端末がポツポツと出てきたのでしょう。

ノッチ…日本語で言うところの様式美的な側面もあるかと思います。非合理的ではあるがやることで満たされる変な心理が働くことってありますよね。ノッチに関して言えばAppleがやってるならクールなことなんだ的な(消費者側の心理)。ある種の免罪符をAppleスマホメーカーに与えたとも言えるのではないでしょうか。丁度イヤフォンジャックをiPhone7発売以降から各社無くしてきたのも一例かと思います。

どうみても画面に割り込んできてるし邪魔くさい存在のノッチがあっても許されることをAppleが証明してると。フォロワーやニッチャーにとっては「よっしゃ!画面占有率下げるのにあの悪手も許されるようになったぜ!むしろクールだと思われてんのかよ!」と内心諸手を挙げて喜んでいるのかもしれません。

一言で言えば、AppleのiPhoneXかっこいい(と消費者が思っている)から、そこを狙って皆んな真似してるんじゃないかな。ってところです(当たり前の帰結〜!)。しかもiPhoneXが高すぎて販売計画下回ってると言われてますからね。なら安価でiPhoneXのような外観の端末が手に入るとなれば消費者は選ぶだろうという魂胆。

恐らくですが、この戦略は正直そこそこ上手くいくと思います。

考察は以上です。

 

これは私の妄想ですから真実は分かりませんが、何れにしてもマーケットとしてもガジェットとしてもある程度成熟してしまい今後短期的には大きな進化をそれほど望めない現在のスマートフォン業界において各社が性能面だけでなくデザインまでもパクリ始めたことに「開き直り」や「やけくそ感」を感じた私は、これはそろそろ限界を迎えた世界的な大手のスマホメーカーの撤退や吸収合併などが見られる予兆なのではないかと昨今の流れを訝しく見ています。健全な競争が行われている中で自然淘汰されるメーカーも当然出て来るとは思いますが、スマホ好きな私としては金太郎飴のようなスマートフォンではなく独自性の強いスマートフォンが今後も出てくることを願っています。