さくさくブログ

主にスマホ、旅行、トレーニング、ハイキング、流行などについてのブログ。

トレーニングとビジネスの共通点

ウェイトトレーニングの本を読んでいて、ビジネスや仕事にも通じるワードが出てきたのでトレーニングとこれらの共通点についてのメモです。

◾️アジリティ
俊敏性と訳されることの多いワードで、スピーディが一定のタームにおける直線的な能力値を示すワード(私のイメージでは)であるのに対して、アジリティは出力を制御しつつ適切なポジショニングや最適な結果、効果を得る為の能力を示すワードであることから、恐らくとりわけコンタクトスポーツで必要とされる能力だと考えられる。

ビジネスと言うカテゴリに当てはめてみると、アジリティはスピーディにも勝る価値であると考えられる。アジリティを発揮した結果としてスピーディも付随してくる。俊敏性のある仕事は短期的な目標、中長期的な目標を指針として場面に応じて臨機応変さを発揮し、企業価値の創造に寄与する。

スピーディのみでは、望ましい結果に対するアプローチとしては物足りない可能性がある。スピーディはスピーディのみを求められている状況においてのみ価値を認められるが、ライン生産のような状況を除き殆どのビジネスシーンではスピーディのみで顧客に価値を提供し満足度を高め続けることは難しい。

 

◾️最大反復(RM: Repetition Maximum )
これはトレーニングに親しんでいる人であれば一度は聞いたことのあるワードだと思われる。
一度に何回反復できるかの限界値を示す言葉で、10RMが10回連続、1RMが1回のみ上げられる重さと言うことになる。

尚、トレーニングにおいては獲得したい能力や得たい結果に応じてこのRMの活用は異なるが、いわゆる筋力トレーニングにおいては1RMの最大重量を上げていくことが一つの目標になることが多い。その為には、10RMのトレーニングも5RMのトレーニングも取り入れながら、1RMの最大値を上げていく準備をする。常に1RMをガシガシ上げることは出来ないし、1日で最大値が上がるなんてこともない。

ビジネスに置き換えると、人は有限で、個人が持つ体力も気力も能力も時間も有限であるから、休むことなく常に全方位に持てる能力を100%発揮させるのは現実的には無理な話。

一日に集中して物事に取り組めるのも趣味を除けば必ず限界は来る。

凡そ仕事における価値は能力と時間の掛け算であることからすれば、企業や所属する集団の望む結果に近づくためのマイルストーンとリソースを客観的に照らし合わせて、どこにピーク(最大重量を持ち上げる)を持ってくるかを考えなければならない。例えば年末に大忙しになる業界は否が応でもそうなっている。

大一番に最大の出力と成果を得るのであれば、常に最大重量を求めていては肉体的、精神的な負荷が大きすぎて本来持っている能力を十分発揮出来ないどころか肉離れ状態になり試合続行不能になる可能性もある。

マネジメントする際にはチームやチームに所属する人間、資金的な体力など総合的にみていずれ訪れる最大の勝負に向けた準備や計画が必要。

 

◾️ストラップ
携帯のではなく手首に巻くバンドで、重たいバーベルを扱うときなどに手首の関節を守ったり、1番鍛えたい部位に効かせる為に余計な力を使わせない役割がある。

トレーニングのメニューが増えてきたり重量が上がって来ると大筋群は別として、小筋群の筋力が疲労で先に落ちてきて本来やりたかったメニューが効果的に行えなかったりする。例えば握力。まだベンチプレスとバーベルカールしかしてないのに握力の疲労が先に蓄積してしまいその後のメニューでは握力に気を奪われて効果的なトレーニングにならない事がある。怪我も同様。

そこである程度、重量やメニューが増えて来ると、最大効果を狙う為にストラップやリストバンドをしてフォローする。

ビジネスに置き換えると、これはバックオフィスや段取りにあたる。自分一人で仕事をしてみて分かったことだが、独立してすぐに会社員時代のように目の前の仕事のみに集中出来なくなる。住所を作らなければいけない、登記しなければならない、印鑑、ロゴ、封筒、メールアドレス、会社案内、名刺、会計ソフト、事務仕事、営業、契約、受注、発注、請求、支払い、あらゆる事を自分一人でやってみて、いかに一人で全ての役割を果たすことが一つ一つの仕事の効果性や効率、成果、機会、気力、体力を奪っていくかが分かる。

ある程度になれば組織はメンバーが増え、役割の分担が始まる。そうなると今までケアしていた事を手放しより託された使命に能力を発揮することができる。バックオフィスがあれば後ろを心配することなく営業活動や外回りが出来るようになる。携帯電話を持たせて営業活動させることでよりメンバーは料金やプライバシーを気にすることなく取引先にコンタクトをとる。

必要不必要の判断は求められるものの、何でも個人の自助努力や“やる気”に期待し任せるだけでは成果が上がらずに別のことに能力と時間を割いてしまう可能性があるので、フォローするところは仕組みとしてしっかりフォローし組織やチームが望む結果に対して各々が集中して取り組めるサポート体制を整えることは理にかなっていると考えられる。

さて、今日も映画観た後は筋トレに行くのである。